糖類の種類、見分け方、健康に良い代用甘味料など ③
糖類の種類、見分け方、健康に良い代用甘味料など ①、②の続き。
砂糖の影響力が大きい理由とは
砂糖がアリとあらゆる食品に添加されるようになったのは人々の食生活においてごく近年のこと。
進化論的観点から見て、人類が糖分の多い食品を好むようになったのは、甘い食べ物イコール高カロリーであるからです。
甘味は、安全な食べ物の目安でもありました。不快な苦味のする毒性植物や腐った食品を口にして病気にならないよう、甘い食べ物を食べて身を守ってきたというわけです。
人の食生活が進化し、命がけで食物を探し求めた日々は遠い過去のものとはいえ、脳の配線は当初のままなのです。
その脳の報酬系に携わる脳内の「快楽」シグナルであるドーパミンが放出され、当分への欲求がますます高まります。
そのため、砂糖には強い報酬回路とドーパミン反応があります。
甘いものを食べれば食べるほどますます欲しくなり、食べずにいられない感覚に陥るのはそのためです。これこそ、消費者が砂糖にやみつきになるよう、まさに多くの食品メーカーが期待を寄せる反応なのです。