糖類の種類、見分け方、健康に良い代用甘味料など ①
砂糖の紀元
サトウキビを原料とし、一般にテーブルシュガー(グラニュー糖)と呼ばれるスクロース(ショ糖)は、穀物や米に次いで世界第3位の生産量を誇る各物です。
その期限を遡ると、何千年も昔、パプアニューギニアの先住民が甘いサトウキビの根を噛んでいたという説を唱える歴史家がいます。
そのご時経て、サトウキビ栽培が他の文化圏に広がり、ギリシャ人やローマ人なども万能薬として砂糖を使用するようになりました。
砂糖が商品化され、甘味料として使用されるようになったのは、大量生産のためにスペイン人やポルトガル人が新大陸に砂糖を持ち込んだのが始まりです。
大西洋を航海する人々が競って砂糖を流通したことで、多くの国々の経済が活発化しました。
こうして砂糖の大規模栽培により自由労働の必要性が高まったことは、奴隷貿易の火種にもなりました。
16世紀から19世紀にかけては、砂糖とその収益権をめぐり、カリブ海諸国とヨーロッパ諸国との間で数々の戦争が繰り広げられました。
砂糖は当初体に良いと考えられ、往年のミュージカル映画でも「お砂糖ひとさじで、苦い薬も飲める」と歌われたほどです。
ところが過去数十年で、砂糖の大量摂取と肥満や慢性疾患との関係がとりだたされるようになりました。