オメガ3と免疫系への期待。②
細胞への取り組み
オメガ3はどのようにして免疫機能を改善するのか?
その効果は、白血球を含む細胞膜への作用を通じて現れます。
体内のあらゆる細胞には、内部環境を一定の状態に保つ恒常性が必要。ポイントは、内部の細胞と外部の細胞の間にある細胞膜の健康状態にあります。この細胞膜がないと、細胞は水分や必要不可欠な栄養素を保つことができず、また、伝達能力を失います。
細胞膜は、主に食べ物から抽出される脂肪酸で構成されています。つまり細胞膜の構成や、それに伴い作り上げられる構造、機能、整合性は食べ物によって変化する場合があります。
飽和脂肪、コレステロール、トランス脂肪酸が多い食べ物を摂る人は、魚油に含まれる一価不飽和脂肪、EPA、DHAを適宜に摂る人よりも、事実上水分の少ない細胞膜が生成されます。