腸の元気、プロバイオティクスの様々な使用・効果②
昨日に続き、プロバイオティクスの話。。
現代人は食生活の変化などから腸内細菌が減ってしまっているという話でした。
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もはや文明病というところでしょうか。
昨日載せたプロバイオティクスの効果意外にも他の疾患や健康状態に役立つことがあるので、今日はそこを紹介。。
ニキビ
若い人の天敵、「ニキビ」。
ニキビのある人は、腸内マイクロバイオーム(微生物叢)の変質が疑われ、それが顔色・肌艶に表れるようです。
ニキビに悩む人は、腸内のファーミキューテス菌のレベルが低く、バクテロイデスのレベルが高いことが示されました。腸のバランスを回復することが、ニキビ治療への近道かもしれません。
不安
不安は世界中で多数の人が苦しむ障害です。
2011年の研究では、不安症状の抑制にビフィドバクテリウムの効果が示されたり、2016、2017年での研究でも。
不安やうつ症状のある人にプロバイオティクスの心理的効用がというものがあったものの。
2018年の研究からは,不安緩和へのプロバイオティクスの有効性に関するエビデンスは不十分である。
と、言われております。
不安に対して、期待してサプリを摂るまでではなさそうな気が、
便秘
便秘問題は、全人口の20%が直面している一般的な問題です。。
2017年の研究では、プロバイオティクスが排便頻度を増やし、幼児に有益な効果があることが示されました。同研究で使用された主な菌株は、ラクトバチルス・ラムノーサスとラクトバチルス・カゼイです。
湿疹
湿疹は、皮膚に現れる疾患。腕や膝などに赤みを帯びたり、痒みやひび割れたりするもの。
2013年の研究では、乳酸菌とビフィズス菌を補給した2歳未満の幼児は、プロバイオティクスの投与を受けなかった幼児よりも湿疹の発生率が低いことが示されています。
2019年の研究では、妊娠中の女性と生まれてくる子供の湿疹リスクが評価されました。評価対象となったのは、計4356人の妊婦が参加した18件のランダム化比較試験です。その結果、有害な副作用は示されませんでした。プロバイオティクスを摂取した女性は、プラセボ群の女性と比べて、湿疹症状のある子供が生まれる可能性が72%低いことがわかりました。
腸内マイクロバイオームのバランスを回復すると、脳腸軸にプラス効果があるとみられることから、夜間の安眠が期待できます。プレバイオティクスとして作用する特定のお茶が安眠に役立つのも、おそらくそのため。
体重管理
肥満および腸内マイクロバイオームの研究では、インスリン抵抗性がある肥満者には、糖尿病リスクがない非肥満者と比較して、さまざまな腸内細菌が存在することが示されています。
腸は、細菌の多様性に応じて一定量のカロリー(kcal)を消費し、固有の代謝器官のように機能するようです。